糖尿病対策にインスリンに効果のあるクロムを
体内での役割
一言で表すと、代謝に関わる成分で、脂質、コレステロール、タンパク質、などの代謝を高める役割や、インスリンの働きに影響を与える成分です。一般に知られる、毒性の強い6価クロムと違い、食品、人体に含まれる必須ミネラルクロムは3価クロムと呼ばれています。
3価クロムは必須ミネラルと呼ばれる通り、上記以外でも適量を摂取することで、様々な効果をもたらします。
クロム摂取によるその他の効果
- 動脈硬化の改善、
- 免疫機能低下の改善
- 膵炎
等に効果があると言われています。
インスリンは体内で別のエネルギーへと変換されるために、まずGTFと呼ばれる因子と結合し、その後、インスリンレセプター(受容体)と結合することで体内の血糖値を下げることが出来るようになります。
話題のクロムはGTFの構成に必要で、不足するとGTFが作られずに、インスリンの分泌を上手くコントロールできないため、血糖値の上昇を抑えることが出来ず、抹消神経への障害や体重減少などを招き、結果、糖尿病になる危険性が高まります。
そのため、鉄や亜鉛、ミネラル同様、人体に必要な成分として、摂取する必要がありますが、過剰摂取を続けると副作用も現れます。
クロムを多く含む食材
- バジル 47ug/g
- 青のり 41ug/g
- パセリ 38ug/g
- 刻み昆布 33ug/5g
- ひじき 24ug/5g
- カットわかめ 10ug/5g
吸収が難しい上に、排出は容易なクロム、糖分を取りすぎることで、せっかく摂取したクロムを排出してしまわないように、糖分は意識的に控えるようにしましょう。
クロムの過剰摂取による副作用
基本的には、6か月以下の使用の場合、安全上の問題はほぼないであろうと言われていますが稀に、下記のような副作用が出る場合があります。
- 頭痛
- 皮膚のかぶれ
- 吐き気
- 下痢
- 嘔吐
- 肝障害
- 造血障害
- 思考力・判断力の低下
クロムはもともと人体への吸収率が極めて低い(0.5%未満)ので、大量摂取を長期間続けない限りはその心配はありません。
しかし、妊娠、授乳中や医師からクロムの摂取をとめられている場合は、サプリは服用すべきではありません。
クロム摂取を控えた方が良いと考えられる人
- 妊娠・授乳中の女性
- 腎臓・肝臓に障害がある方
- 糖尿病の方
- クロムにアレルギーのある方
- 精神疾患(うつ病、不安症、精神分裂症など)をお持ちの方
適切な摂取量は
クロムは約6-10mg成人の体内臓器に存在していますが、年齢と共に減っていきます。
そのため、摂取量は年代別、性別により違ってきます。
画像はhttp://www1.mhlw.go.jp/shingi/s9906/s0628-1_11.html より参照した画像です。